賃貸契約書をもらっていない対処法3選！現役の不動産大家が解説！

突然ですが、こんな悩みや疑問を持っていませんか？

賃貸契約書が見当たらない。そういえば入居する時にもらった記憶がない？そんな方はいませんか？別に問題が起きてるわけじゃないしそのままでいっか。そんな気持ちになるもの分かります。しかし賃貸契約書は、部屋を借りる時に必ず受け取らなくてはならない書類です。トラブルが起こる前に対処しておく必要があります。

そこで当記事では「賃貸契約書もらってない時の対処法」を賃貸経営する不動産大家が解説します。この記事を読めば、賃貸契約書の再発行の方法や手続きが分かります。

賃貸契約書をもらっていない対処法3選

「賃貸契約書をもらってないなぁ」と気が付いた時、あなたはどんな対応が必要になるかイメージしますか？この章では、賃貸契約を貰っていない時の正しい対処法を2つご紹介します。2つの方法を実践して問題をクリアーしましょう。

不動産会社に連絡する

不動産会社に連絡して書類の受け渡し状況を確認しましょう。もしかしたら手続きが遅れてるだけで後日郵送されるかもしれません。

連絡する時のポイントは以下の通りです。

• 賃貸契約書を受け取っていないことを伝える
• 契約した物件の住所、契約者名を伝える
• 契約書の受け取り方を確認する
• 連絡先を伝える

契約時の書類を再度確認する

もう一つは手元にある書類を再度確認することです。「もう何度もチェックしたよ」そういう方もいると思いますが、実は契約書は2種類あって勘違いしている場合があります。詳細は後程解説しますが、2つはよく似てて間違われやすいのが現状としてあります。

また違ったケースで「火災保険の書類の間に挟まっていた」といって、どさくさに紛れて見つかる場合があるのでもう一度書類が入ってないか確認しましょう。

各都道府県庁の窓口に相談する

不動産会社に賃貸借契約書の再発行もコピーも断られてしまった場合は、各都道府県庁の窓口に相談する手段があります。相談する担当窓口は、都道府県ごとに違うので注意が必要です。

例えば、東京都は「東京都都市整備局住宅政策推進部・不動産業課」大阪は「大阪府住宅まちづくり部建築振興課・宅建業免許グループ」が相談窓口になります。

「全国宅地建物取引業協会連合会」や「全日本不動産協会」など、不動産会社が所属している団体、国民生活センターで解決する方法があります。

東京都都市整備局住宅政策推進部・不動産業課	03-5320-4958（直通）
大阪府住宅まちづくり部建築振興課・宅建業免許グループ	06-6210-9734
全国宅地建物取引業協会連合会	03-5821-8111
全日本不動産協会	03-3263-7030
国民生活センター	188(消費者ホットライン)

東京都では弁護士や司法書士による無料相談も実施しています。(弁護士相談・司法書士相談)

賃貸契約書をもらっていないと困るケース

賃貸契約書は賃貸のルールや禁止事項が載っている書類なのはこれまで解説してきました。ここからは、そんな賃貸契約書がない場合にどんな影響があるのか見ていきましょう。

賃貸契約書を貰っていなくて困るシーンは以下の通りです。

以上のような問題が発生します。例えば、ペット禁止の物件に無断でペットを飼育していた場合、敷金の増額や退去命令をされる可能性があります。また、賃貸では退去時に一定期間の通告期間を設けています。退去したいと思って不動産会社に

「1か月後に退去したいのですが…」といったら

「うちは退去2か月前に通告するルールだから2か月分の家賃を払ってね」

ということになる場合があります。これは金額も大きくなるのでできるなら避けたい問題ですね。

このように賃貸契約書が手元にないと、これらの内容を確認すべき方法がありません。そのため賃貸契約書をもらっていないと分かったらすぐに手を打った方が良い理由です。

賃貸契約書は2種類ある

賃貸契約書は2つあることを知っていましたか？僕は宅建の資格試験勉強で知りました。では、賃貸契約書の2つについてそれぞれ見ていきましょう。

重要事項説明書(35条書面)

重要事項説明書(35条書面)とは、賃貸の家賃や契約解除になる要件など重要な内容が記載している書類です。

重要事項の内容は、契約する前に必ず宅地建物取引士が交付して入居者に説明しなければなりません。具体的には、不動産の権利関係や法令による制限が含まれています。重要事項説明書( 35条書面)は、未然にトラブルを防止する目的があります。

賃貸借契約書(37条書面)

もう一つ契約書には、賃貸借契約書(37条書面)があります。賃貸借契約書には

以上の内容が記載しています。37条書面も交付が義務付けられており、入居中の紛争やトラブルを防ぐ目的があります。

重要事項説明書(35条書面)と賃貸借契約書(37条書面)の解説は以上です。お手元に両方の書類はありませんか？不動産会社に問い合わせする際は、どちらの書類がないのか伝えると手続きがスムーズにいきますよ。

賃貸契約書のよくあるQ&A

賃貸契約書のよくある質問をご紹介します。ここにない質問があればページ下部にあるコメント欄から送信してください。

賃貸契約書の控えはいつもらえますか？

賃貸契約書の控えはいつもらえますか？

重要事項の説明を受けて、賃貸契約書に署名・捺印をした後にもらえます。 不動産会社や大家の手続きが必要な場合は、鍵の受け取りまでに貰うケースが多いですね。中には、後日郵送で送ってもらう場合もあるので確認しておくといいです。

賃貸契約書を貰っていないのは問題ありますか？

賃貸契約書を貰っていないのは問題ありますか？

賃貸契約書を貰っていないのは問題があります。もう一度自身の書類を確認して、なければ不動産会社に問合せしましょう。もしかしたら手続きが滞っている可能性があります。

賃貸契約書は郵送で送ってもらえますか？

賃貸契約書は郵送で送ってもらえますか？

賃貸契約書は郵送で送ることは可能です。ただし個人情報が満載満載なので、郵送の際は手渡しで受け取るレターパックや簡易書留でするのが安心です。

まとめ

賃貸契約書をもらっていない時の対処法を解説してきました。手元に賃貸契約書がない方の参考になりましたか？賃貸契約書がないまま退去すると、なにかトラブルが起きた時に解決するのが大変になってしまいます。記事の内容を実践して、退去時のトラブルを防ぐこと人が1人でもいたら嬉しい限りです。他にも部屋探しに役立つ記事を公開しているのでよかったら覗いてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。