賃貸のインターネット回線契約の流れ!9ステップで完全解説!

  • 賃貸のインターネット契約の流れ
  • 賃貸のインターネット設備の6タイプ
  • 賃貸で使えるインターネット回線3選
へや太郎

賃貸のアパートでインターネットを使いたい。どうやって契約したらいいんだろう。

へや花子

インターネットを契約するまでの流れを知っておきたいわ。

引っ越しや在宅ワークにより自宅でインターネットを使いたい時がありますよね。調べてみると、申し込みや工事、WiFiの設定など難しそうな言葉が出てきませんでしたか?インターネット回線で失敗しないためには、契約までの流れを知り全体像を把握することが非常に大切です。全体像を把握すれば、ぴったりのインターネット回線を見つける近道となります。そうは言っても何から始めたらいいか分からないですよね。

そこで当記事は「賃貸のインターネット契約の流れ」を9ステップでどこよりも分かりやすく解説します。また、賃貸のインターネット設備6タイプを不動産大家の観点で考察します。

しょう

読み終わる頃にはインターネットを導入する時の悩みや不安は解消しているよ。

読むと分かる3つのこと

  • 賃貸のインターネット契約の流れ
  • 賃貸のインターネット設備の6タイプ
  • 賃貸で使えるインターネット回線3選

賃貸におすすめのインターネット回線を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

この記事を書いた人

しょう×webライター

大家歴4年目

SNSのX(sho_fudosan_oya)でインターネット回線に役立つ情報を発信しています。

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記事の目次

賃貸のインターネット回線契約の流れ

この章では、賃貸のインターネット契約までの流れを9ステップで解説します。契約までの前半部分と、インターネット開通まで2つに分けてみていきます。

契約までの5ステップ

  1. 不動産の管理会社に確認する
  2. 回線事業者を決める
  3. プロバイダー事業者を選ぶ
  4. 料金プランを決める
  5. オプションを決める

インターネット開通までの4ステップ

  1. 開通工事の予約をする(光回線)
  2. 共有部・居室内の開通工事をする(光回線)
  3. ONU・Wi-Fiルーターの設定をする
  4. スマホ・パソコンの設定をする

不動産の管理会社に確認する

賃貸でインターネット回線(光回線)を導入する時は、まず管理会社へ報告しましょう。管理会社に聞くのは「工事の許可」と「インターネット回線の設置状況」の2つです。インターネット工事では、壁に穴をあける場合があるので事前に許可を取る必要があります。インターネット回線(光回線)には必要に応じて、以下の配線工事を行います。

STEP
建物まで光回線(光ファイバー)を引込む工事
STEP
建物の共有部に配電盤(MDF)の設置工事
STEP
各フロア共有部までの配線工事
STEP
部屋の中に配線を引込む工事

賃貸にインターネット回線が設置されていない場合、4つの配線工事をします。工事は業者がやるので、自分ですることはできません。また、ステップ3まで完了した物件を「光ファイバー対応物件」といい、部屋内の工事だけでインターネットが利用できます。

光ファイバー対応の賃貸物件について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

回線業者を決める

インターネット回線には、光回線とホームルーター、モバイルWi-Fi3つの選択肢があります。どの回線を使うかで、機能や使い勝手が全く異なるので、自分の求めているものと合致する回線を選びましょう。光回線・ホームルーター・モバイルWi-Fiについて解説します。

光回線

光回線のメリット光回線のデメリット
通信速度が高速工事が必要になる
通信が安定している月額料金が高め
マンションの料金が安い使用開始まで時間がかかる
光回線のメリット・デメリット

ホームルーター

ホームルーターのメリットホームルーターのデメリット
工事不要でインターネットが使える光回線より通信速度が劣る
引越し先でも利用できる天候や障害物に影響されやすい
コンセントを挿すだけで使える外出先で接続できない
ホームルーターのメリット・デメリット

モバイルWi-Fi

スクロールできます
モバイルWi-FiのメリットモバイルWi-Fiのデメリット
工事不要でネットが使えるホームルーターより通信速度が劣る
外出先に持ち運びできる通信状況が安定しない
月額料金が安い通信制限がある
モバイルWi-Fiの特徴

光回線・ホームルーター・モバイルWi-Fiの比較表

スクロールできます
項目光回線ホームルーター モバイルWi-Fi
月額料金約5,000円約4,000円約3,500円
通信制限無制限一部制限制限有
工事の有無必要不要 不要
通信速度早い普通やや遅い
通信の安定さ安定普通やや不安定
導入の手軽さやや難しいカンタンカンタン
インターネット回線一覧

光回線とWi-Fiでお悩みの方はこちらの記事を参考にしてください。

プロバイダー事業者を選ぶ

インターネットを接続するためにプロバイダーを選びます。プロバイダーとは、インターネット回線を接続するサービスを提供する事業者のことです。例えば、フレッツ光には「GMOとくとくBB光」や「OCN」の回線業者があります。同じ回線業者でもプロバイダーによってプランが異なり、月額料金や工事費用が変わる場合があるので慎重に選びましょう。また、代理店から申し込む方法がありますが、キャッシュバックなどの特典が減ってしまうことがあるので注意が必要です。

インターネット回線の代理店について気になる方はこちらの記事を参考にしてください。

料金プランを決める

プロバイダを選んだら合わせてプランを選びましょう。光回線には「1Gタイプ」と「10Gタイプ」があり、10Gタイプの方が月額料金は高いです。ホームルーターとモバイルWi-Fiは、データ通信量や回線業者によって異なります。

オプションを決める

プランを選んだら必要なオプションを決めましょう。例えば、光回線のオプションにはWi-Fiのレンタルサービスや、ひかり電話などがあります。中には特典をもらうために「オプション加入が条件」となっている場合があるので、注意してください。

光回線のオプション

  • 無料のWiFiレンタル
  • 追加の中継器レンタル
  • ひかりTV
  • ひかり電話
  • リモートサポートサービス
  • インターネットセキュリティ
  • スマホトラブルサポート

「回線業者・プロバイダー・プラン」が決まれば契約の申し込みをします。光回線を申し込んだ場合、インターネットが使えるまで2週間~2か月かかります。すぐにインターネットを使いたい人は、ホームルーターかモバイルWi-Fiを選択肢に入れましょう。申し込む方法は、インターネットと店舗の2つありますが、支払いに使うクレジットカードを用意しておくと安心です。

しょう

ここまで前半のおさらいをしておこう。

インターネット回線契約までのおさらい

  • 不動産の管理会社に確認する
  • インターネットの回線業者を選ぶ
  • プロバイダー事業者を選ぶ
  • 料金プランを決める
  • オプションを決める

次の章では、開通工事から実際にインターネットを利用するまでを見ていきます。

開通工事の予約をする(光回線)

光回線の申し込みをすると開通工事の予約をします。工事までの期間は時期によって異なりますが、2週間~2ヶ月かかる場合が多いです。また、工事する内容は作業員が現地で作業する「派遣工事」と「無派遣工事」の二つがあります。光回線のインターネットをすぐに使いたい人は、光ファイバー対応賃貸か完備物件を選ぶと良いでしょう。

光ファイバー対応賃貸と完備物件の違いについて知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

開通工事をする(光回線)

光回線はインターネットを使うために開通工事が必要です。開通工事までに、自宅へ通信機器が郵送されるので受け取っておきましょう。また、ホームルーターとモバイルWi-Fiは回線工事は必要ないので、次の「ONU・Wi-Fiルーターの設定」まで読み飛ばしてOKです。

派遣工事となるケース

  • 建物と部屋に配線が引き込まれていない
  • 部屋に光コンセントがない
  • 新規で光回線を契約する場合

無派遣工事となるケース

  • 部屋に光コンセントが設置されている
  • 転用する場合(フレッツ光→光コラボ・光コラボ→光コラボ)

派遣工事・無派遣工事の内容

派遣工事の内容無派遣工事の内容
建物に配線の引込み

信号の切替
共有部の配線の引込み
居室内の配線の引込み
光コンセントの設置
派遣工事の内容

ONU・Wi-Fiルーターの設定をする

配線工事の後は、ONU(モデム)とWi-Fiルーターを設定します。ONUは、光信号をデジタル信号に変換する機能があり、Wi-Fiルーターは無線によって複数のデバイスと接続する役割があります。また、ホームゲートウェイはONUとWi-Fiの機能を併せ持つ1台2役の優れものです。

  • ONU:光ファイバーからの光信号をデジタル信号に相互変換する
  • モデム:アナログ信号からデジタル信号に相互変換する
  • WiFiルーター:スマホやパソコンの複数のデバイスと無線接続する
  • ホームゲートウェイ:ONUとWi-Fiルーターの1台2役

ONU・WiFiルーターの設定方法は、動画で確認することができます。とくとくBB光なら誰でも簡単に設定できます。具体的な手順は1分26秒から始まります。

ONU・WiFiルーターの設定手順

  • ONUとWi-Fiルーターをコンセントに挿す
  • ONUとWiFiルーターを接続する
  • 30分間待機する

ONU・モデム・WiFiルーターについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

スマホ・パソコンの設定をする

インターネット接続器を設定したら、スマホやパソコンに接続しましょう。Wi-Fiルーターがあれば、複数のデバイスでインターネットが利用できます。

後半のおさらい

  • 開通工事の予約をする
  • 開通工事をする
  • ONU・Wi-Fiルーターの設定をする
  • スマホ・パソコンの設定をする

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賃貸のインターネット設備6タイプ

賃貸のインターネット設備の6タイプを解説します。賃貸でインターネットを導入する時は、入居する賃貸のタイプを知っておかなければなりません。例えば、インターネット完備物件はすでにインターネットが接続できる状態なので、新たに契約する必要はないでしょう。

  • インターネット対応物件
  • インターネット完備物件
  • 光ファイバー対応物件
  • 光ファイバー完備物件
  • インターネット無料物件
  • インターネット非対応物件

インターネット対応物件

メリットデメリット
好きなプロバイダーを選べるインターネットが使えるまで時間がかかる
キャッシュバックなどの特典が貰える初期費用がかかる
契約する手間がかかる
インターネット対応物件

インターネット対応の賃貸は、共有部の配線工事は完了していますが、部屋の配線が引き込まれていない物件です。プロバイダーの契約をする必要があるので、引っ越し当日にインターネットは使えません。すぐに使いたい人は次のインターネット物件がおすすめです。

インターネット完備物件

メリットデメリット
契約の手間がかからないプロバイダーを選べない
引っ越し当日からネットが使える特典を受取れない
初期費用を抑えられる通信速度が遅い場合がある
インターネット完備物件

インターネット完備賃貸は、インターネット接続に必要な回線業者とプロバイダーが決まっている物件です。そのため引っ越し当日からインターネットが使えます。ただしインターネット回線が光回線の場合、WiFiルーターを用意する必要があるので忘れないように準備しておきましょう。

光ファイバー対応物件

メリットデメリット
好きなプロバイダーを選べるインターネットが使えるまで時間がかかる
キャッシュバックなどの特典が貰える初期費用がかかる
契約する手間がかかる
光ファイバー対応物件

光ファイバー対応賃貸とは、光回線の配線工事が共有部まで完了している物件です。インターネット対応物件は、光回線かWiFiの2つの場合がありますが、光ファイバー対応賃貸は光回線に限定されます。

光ファイバー対応賃貸について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

光ファイバー完備物件

メリットデメリット
契約の手間がかからないプロバイダーを選べない
引っ越し当日からネットが使える特典を受取れない
初期費用を抑えられる通信速度が遅い場合がある
光ファイバー完備物件

光ファイバー完備賃貸とは、光回線の配線工事が共有部と部屋の両方が完了している物件です。インターネット完備物件は、光回線かWiFiの2つの場合がありますが、光ファイバー完備賃貸は光回線に限定されます。

対応物件と完備物件の違いを詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

インターネット無料物件

メリットデメリット
契約する手間がかからないプロバイダーが選べない
回線の解約金が不要特典が受け取れない
スマホのパケットが節約できる通信速度が遅い場合がある

インターネット無料物件は、すぐにインターネットが使えて利用料が無料の物件です。

インターネット無料物件について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

インターネット非対応物件

インターネット非対応物件は、光回線の工事が未実施かつ無線のWi-Fiも通っていない物件です。そのため、光回線を使うためには、大規模な配線工事が必要です。賃貸でインターネット環境を整えたい時は、ホームルーターやモバイルWi-Fiの選択が候補となります。

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賃貸で使えるインターネット回線3選

賃貸で使えるインターネット回線を3つ紹介します。

  • 光回線
  • ホームルーター
  • モバイルWi-Fi

光回線

スクロールできます
項目光回線
月額料金約5,000円
通信制限無制限
工事の有無必要
通信速度◎(早い)
通信の安定さ◎(かなり安定)
導入の手軽さ△(やや面倒)
キャッシュバック◎(最大100,000円)
光回線の特徴

おすすめする人の特徴

  • インターネット料金を安く抑えたい
  • 高速で安定した通信回線を使いたい
  • 格安スマホを利用している

ホームルーター

スクロールできます
ホームルーター 
月額料金約4,000円
通信制限無制限
工事の有無不要 
通信速度○(早い)
通信の安定さ○(やや安定)
導入の手軽さ〇(カンタン)
キャッシュバック最大20,000円分(アマゾンギフト)
ホームルーター

おすすめする人の特徴

  • すぐにWi-Fi環境を整えたい
  • 工事するのがめんどくさい
  • 5Gエリアに住んでいる

モバイルWi-Fi

スクロールできます
モバイルWi-Fi
月額料金約3,500円
通信制限制限有
工事の有無不要
通信速度△(やや遅い)
通信の安定さ△(やや不安定)
導入の手軽さ〇(カンタン)
キャッシュバック最大57,000円
モバイルWi-Fi

おすすめする人の特徴

  • 外出先でインターネットを使う
  • スマホの通信量を押さえたい
  • 工事せずに気軽に使いたい

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賃貸のインターネット回線のよくある質問3選

賃貸のインターネット回線に関するよくある質問を3つ紹介します。

  • 工事をしないでインターネットは使えますか?
  • 賃貸でインターネット付きとはどういう意味ですか?
  • 不動産屋さんに内緒でインターネットは使えますか?

工事をしないでインターネットは使えますか?

工事をしないでインターネットは使えますか?

光回線の場合、部屋に光コンセントがあれば工事をせずにインターネットが使えます。また、ホームルーターやモバイルWi-Fiなら光コンセントがなくても無線によるインターネット接続ができます。

賃貸でインターネット付きとはどういう意味ですか?

賃貸でインターネット付きとはどういう意味ですか?

インターネット付きは以下3つのケースが考えられます。

  • インターネット対応物件
  • インターネット完備物件
  • インターネット無料物件

似た言葉ですが意味は大きく異なります。「対応物件」はプロバイダーの契約をしないとインターネットが使えません。「完備物件」と「無料物件」は、すぐに引っ越し当日からインターネットが利用できます。ただし、回線状況によっては、WiFiルーターが必要なので管理会社に確認しておきましょう。

不動産屋に内緒でインターネットは使えますか?

不動産屋に内緒でインターネットは使えますか?

ホームルーターやモバイルWi-Fiなら内緒でインターネットを使えます。無線による通信なので工事をしないので、不動産屋の届け出や許可は不要です。一方、光回線は工事が必要になるので内緒にやるのは難しいでしょう。ただし部屋に光コンセントがあればできる可能性があります。

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まとめ

賃貸のインターネット回線契約の流れ10ステップ完全解説!

しょう

記事の質問や聞きたいことがある人は気軽に公式ラインから送ってね。SNSのX(@sho_fudosan_oya)で役立つポストをしているよ。

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しょう
不動産大家
1991年生まれ・茨城県出身
大家4年目・元消防士
インターネット協会会員

賃貸探し・インターネット回線選びに役立つ記事を書いています。

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